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YouTube運用

YouTube競合分析は何を見ればいい? — 広く・速く・深くの3層で回す

結論: 競合分析は1つの作業ではありません。広く・速く・深くの3層に分けます

YouTubeの競合分析で手が止まる原因は、目的の違う3つの作業を1つにまとめているからです。私たちは競合リサーチを、広く・速く・深くの3層に分け、層ごとに頻度とコストを変えてAIに並走させています。

弊社も最初は、競合を「気になったときに手で見る」だけでした。見る基準がないので、いつ・何を・どこまで見るかが毎回ばらつく。結果として、競合の伸びた動画を後から知ることが続きました。今伸びている企画に気づいたときには、もう遅い。そこで、競合分析を1つの作業として抱えるのをやめ、目的ごとに3層へ分けました。この記事では、その3層をどう分け、AIと人でどう分担しているかを、自社の運用で分かった範囲で開きます。

何を見ればいいか分からない、の正体は何か?

答えを先に言うと、目的の違う3つを1つの作業だと思っているからです。競合分析と一言でくくると、抜けを探すことも、今の当たりを見つけることも、当たりを分解することも、全部同じ器に入ってしまう。器が大きすぎて、どこから手をつけるかで迷います。

私たちは、この器を3層に割りました。1つ目は広く見る層で、自社が出せていないテーマを毎週拾います。2つ目は速く見つける層で、今まさに伸びている企画を探します。3つ目は深く分解する層で、当たった動画を制作レベルまで解きほぐします。層ごとに頻度もコストも変えるのがコツで、全部を毎日やろうとすると必ず続きません。

競合リサーチを広く見る(週次)→速く見つける(異常値)→深く分解する→少数の当たり企画へ、と絞り込む3層のファネルを示した図解

3層をどう分けて、AIとどう分担するのか?

分担の原則は1つです。探す・集める・分解するはAI、採るか捨てるかは人。層が変わっても、この線は動かしません。

広く見る層では、AIが「自社は出していないが競合が伸ばしているテーマ」を検知し、人はその中から気になるものに印をつけます。速く見つける層では、AIが今伸びている企画を抽出し、人が採否を決めます。深く分解する層では、AIが当たり動画の構成やサムネを分解し、人が「これは自社に移せるか」を判断します。数字を見る観点は、運用会社が毎日見ている3つの数字の記事とも重なります。

競合リサーチ3層(広く・速く・深く)の役割分担を、狙い・AIの担当・人の判断の3行で対比した表の図解

各層で、実際に何を見ているのか?

3層で見ているものは、はっきり違います。**広くは「抜け」、速くは「今の当たり」、深くは「移せる型」**です。

広く見る層で拾うのは、自社の空白です。競合が伸ばしていて自社が触れていないテーマを、週に一度まとめて確認します。速く見つける層で使うのは、再生数の絶対値ではありません。登録者数に対する再生の倍率で見ます。小さなチャンネルで急に跳ねた動画ほど、まだ誰も真似していない企画の芽であることが多いからです。深く分解する層では、当たった動画の冒頭・構成・サムネ・タイトルを一つずつ解いて、自社の別ジャンルに移せる型だけを残します。当たりの型を横展開する話は再現できる成果に変える記事に、サムネとタイトルの設計はクリック率を先に設計する記事に書いています。

最も外れない企画ソースは、何だったのか?

視聴者のコメントでした。正確には、**コメント欄に書かれた「質問」**です。当たり動画を分解する3層目で、私たちは構成やサムネと一緒に、必ずコメントの質問を拾います。

競合の当たり動画を分解する3層目で視聴者コメントの質問を最重要の企画ソースとして拾うことを強調した図解

理由はシンプルで、コメントの質問は視聴者が自分で言葉にした需要だからです。こちらが「こういう企画が受けるだろう」と推測するより、視聴者が実際に「これが知りたい」と書いた言葉のほうが外れにくい。動画を制作レベルで分解して満足するのではなく、視聴者の言葉まで降りる。ここまでやって、初めて深く見た層と言えます。ただし、コメントが少ない動画では拾えないので、これも万能ではありません。質問が集まっている動画を深掘りの対象に選ぶところまでが、この層の設計です。

明日から試せる、競合リサーチの第一歩

今日ひとりでできる一歩に落とします。自分の業界で気になる競合を1つだけ選び、その最新の当たり動画のコメント欄を、質問だけ拾って読んでみてください。再生数やサムネは、今日は一旦置いて構いません。

質問が3つ集まれば、それはもう次の企画の候補です。広く・速く・深くの3層を最初から全部組む必要はありません。まず1本の動画のコメントを、質問という一点だけで読む。そこから、自分の競合の見方が変わっていきます。

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