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AI活用

AIに勝手にやらせない6つの操作——「事前承認」と「後戻り」で線を引く

結論: AIに任せてよいのは「戻せる作業」と「事前承認済みの定型実行」です

AIに業務を任せ始めると、必ず出てくる不安があります。「うっかり大事なものを送ったり、消したりしないか」——。この不安への私たちの答えははっきりしています。未承認の送信・公開はさせない。支払い・削除・権限変更などは人が実行する。 そのうえで、本文と配信条件を人が事前承認した定型のSNS投稿だけは、予約時刻にAIが自動配信します。

弊社ではSlack(社内の連絡ツール)に指示を書くと、AIが安全な作業を自動でこなす運用をしています。便利になるほど、任せる範囲を広げたくなる。そこで送信・公開・お金・削除・権限・外部フォームの6つは、**AIが内容を決めて勝手に実行できない「要承認ライン」**として別扱いにしました。さらに承認後の動きも分けています。定型のSNS投稿は事前承認済みの本文だけ自動配信し、メール送信・支払い・削除・権限変更・外部フォームは人が最終実行します。

AIに勝手に実行させない6つの操作とは、具体的に何か?

先に一覧を挙げます。送信・公開・お金・削除・権限・外部フォームの6つです。共通点は、一度実行すると取り消しが難しく、相手や外部システムへ影響することです。

AIが未承認では実行しない6つの操作(送信・公開・お金・削除・権限・外部フォーム)を、要承認という中心軸の周りに配置した図

1つ目は送信。メールやメッセージを送る操作です。2つ目は公開。外部への投稿や発信。3つ目はお金。振込・支払い・決済。4つ目は削除。データを消す操作。5つ目は権限。アカウントや権限設定の変更。6つ目は外部フォームへの送信で、取り消せない申請の類がここに入ります。この6つを未承認で実行することはありません。 定型のSNS投稿のみ、本文を人が1件ずつ事前承認したあと、AIが予約時刻に自動配信します。それ以外は人が最後の操作を行います。

なぜ「事前承認」と「後戻りできるか」の2段階で線を引くのか?

答えを先に言うと、AIが内容まで決めて外へ出すことを防ぎながら、承認後の単純な配信作業は減らせるからです。まず「内容を人が事前承認したか」で止め、次に「間違えたとき戻せるか」で実行者を決めます。

調査・要約・整理・下書きのように、間違えてもやり直せる作業は、結果を人が確認する前提でAIに任せます。外部へ影響する操作は未承認のまま進めません。承認後も、支払い・削除・権限変更・外部フォームなどは人が実行する。一方、内容が固定され、実行条件も決まっているSNS投稿は自動配信する。承認の有無と、操作の危険度を混ぜないことが、安全ラインを守りながら手作業を減らすポイントです。AIに任せる範囲そのものの決め方はAIに任せる前に決める「憲法」にも書きました。

承認したら、すべて自動実行してよいのか?

いいえ。承認は「内容にOKを出した」という意味であり、すべての操作をAIに任せる許可ではありません。承認後にAIが実行できるものと、人が最後まで実行するものを、操作ごとに先に決めておきます。

事前承認後にAIが自動配信できる定型SNS投稿と、承認後も人が最終実行する支払い・削除などを左右で比べた図

私たちは、承認を「何でも自動化する引き金」ではなく「未承認の内容を外へ出さないための入口」と位置づけています。SNS投稿は、人が本文を確認して承認済みにしたものだけを時間分散で自動配信します。メールや顧客への個別メッセージ、振込、削除、権限変更、外部フォームは、承認後も人が画面で確認して実行します。承認を絵文字ひとつで返す運用についてはSlackで承認だけする仕組みに書きました。人の手を残す場所と自動化する場所を、操作ごとに分けています。

2段階のルールにすると、現場は何が楽になるのか?

答えを先に言うと、確認する順番が固定されるので、誰でも同じ判断ができるようになります。

安全ルールを、人が内容を事前承認する・操作ごとに実行者を決める、の2段階で示した図

最初に「内容は人が事前承認したか」を確認し、次に「この操作はAIと人のどちらが実行する決まりか」を見る。順番が固定されていれば、新しく入った人でも迷いません。未承認はゼロ。承認後の実行者は操作ごとに固定。 覚えるルールを短く保つことで、その場の都合による例外を防ぎます。

明日から試せる、線引きの第一歩

読んで終わりにならないよう、今日ひとりでできる一歩に落とします。いまAIや自動化に任せている作業を紙に書き出し、それぞれに「戻せる/事前承認後に定型実行/人が最終実行」を付けてみてください。

やることはこれだけです。戻せる作業はAIに任せる候補。定型のSNS投稿は、本文を1件ずつ人が事前承認できる仕組みがある場合だけ自動配信の候補。支払い・削除・権限変更・外部フォームなどは人が最終実行する候補です。まず未承認で外へ出る経路がないことを確認し、その後にどの手作業を減らせるかを考えてください。

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