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AI活用

AI自動化の事例が知りたい——弊社で毎日回っている仕事と、任せた理由

結論: 動く証拠は「毎日、人の手を離れて回っているか」で見る

AI自動化の事例を調べると、たいてい「こんなこともできます」という機能紹介にたどり着きます。ただ、弊社が本当に価値を感じているのは、できることではなく、毎日、人が触らなくても回り続けているかのほうです。動く証拠とは、派手なデモではありません。昨日も今日も静かに終わっていた仕事のことだと考えています。

弊社は動画制作とアイドル運営、経理を少人数で回しています。人手が足りないぶん、繰り返しの作業はAI(人の代わりに作業する仕組み)と自動化に載せてきました。この記事では、いま実際に動いている自動化を具体的に並べ、そのうえで「なぜ任せられたのか」を開きます。答えを先に言うと、任せられたものは例外なく、一度うまくいかず、直した記録があるものだけでした。実際に動かして直した実績のない自動化を、私たちは本番に載せません。

弊社で実際に動いている自動化は、具体的に何か?

先に一覧を挙げます。撮影素材の取り込み、受け取った書類の下読み、朝の情報の集約、お金の異常の見張り、承認の下書き——この5つが、いま人の手を離れて回っています。

株式会社隼で毎日動いている5つの自動化を、撮影素材の取り込み・書類の下読み・朝の情報集約・お金の見張り・承認の下書きとしてアイコン付きで一覧にした図

1つ目は撮影素材の取り込みで、撮り終えた動画を編集ソフトに読み込ませる作業です。2つ目は受け取った書類の下読みで、届いた定型の書類を決めた形に沿って読み取り、台帳に載せます。3つ目は朝の情報の集約で、連絡ツールやメールに散った要対応を毎朝1枚にまとめます。4つ目はお金の異常の見張り、5つ目は承認の下書きです。お金の見張りはお金の異常を毎日自動で見張る仕組みに、承認の下書きはSlackで承認だけする仕組みに、それぞれ詳しく書きました。派手さはなく、どれも人が毎日やっていた地味な繰り返しです。だからこそ自動化する価値がありました。

なぜ「画面を自動でクリックする」方式まで使うのか?

これは実際にやって分かったことです。撮影素材の取り込みは、編集ソフトを人の代わりに画面上で操作させています。つまり、AIがマウスを動かしてメニューを押し、フォルダを選んで読み込む。裏側でデータをやり取りする方式が使えないソフトでも、画面さえ見えれば人と同じ手順で動かせるからです。

撮影素材の取り込みを自動化した直後は警告ダイアログで停止していた状態と、例外の扱いを教えて毎日安定して回るようになった状態を左右で比べた図

ただ、最初からうまくは動きませんでした。導入直後は、読み込めない形式のファイルが混じるたびに警告のダイアログが出て、そこで処理が止まっていた。そこで、警告が出たら閉じて次へ進む、という例外の扱いをAIに教えました。さらに、複数の動画を通しで撮った回は、素材を取り違えると使わないはずの映像まで混ざってしまう。ここは自動の取り込みから外し、人が確認して入れる扱いに戻しています。便利さで押し切らず、危ういところは人に残す。この線引きの考え方はAIに絶対やらせない6つの操作と同じ芯でつながっています。

動く自動化と、動かない自動化の分かれ目は?

答えを先に言うと、分かれ目は賢さではなく実績です。理由はシンプルで、実際に動かすまでは、どこで詰まるかが分からないからです。頭の中で完璧に見える手順ほど、現場の例外で止まります。

自動化を本番に載せるまでの4段階を、小さく動かす・詰まる箇所を見つける・例外を人に戻す・毎日任せる、の順に並べたステップ図

弊社が本番に載せるまでに踏む段階は決まっています。まず小さく動かし、次にどこで詰まるかを見つけ、危うい例外は人に戻し、残りだけを毎日任せる。この順番を飛ばして「動くはず」で本番に載せた自動化は、たいてい静かに事故を溜めます。実績とは、うまくいった回数ではなく、失敗を見つけて直した記録のことだと私たちは考えています。動いている5つは、すべてこの記録を持っています。

明日から試せる、動く証拠の作り方

読んで終わりにならないよう、今日ひとりでできる一歩に落とします。いま手作業でやっている繰り返しの仕事を1つ選び、次にやるとき**「手順と、詰まった箇所」を3回だけメモして**みてください。

やることはこれだけです。3回分のメモがたまると、その仕事のどこが定型で、どこに人の判断が要るかが見えてきます。定型の部分だけを自動化の候補にし、判断が要る例外は人に残す。いきなり全部を任せようとせず、詰まった箇所を1つずつ直した記録を積む。その記録こそが、あなたの会社で自動化を信頼してよい唯一の証拠になります。

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