AI活用AI活用事例 #24

AIに最初に任せる仕事の選び方——3つの条件で会議の記録から

隼 編集部

YouTube運用とAI業務支援の担当

AIに最初に任せる仕事の選び方——3つの条件で会議の記録から

結論: 最初に任せる仕事は「繰り返すか」「見比べられるか」「戻せるか」の3つで選びます

AIに最初に任せる仕事は、3つの条件で選びます。繰り返し発生する仕事か、元の材料とAIの答えを見比べられるか、間違っても元に戻せるか。 この3つです。

弊社ではいま、決まった時刻に動く仕事だけで約100本をAIに任せています。その中から今ゼロで始め直すなら、最初の1つは会議の記録にします。毎週会議があり、元のメモが残っていて、間違っていても直せば済むからです。

この記事では、弊社がAIに任せている仕事の範囲、3つの条件の見方、会議の記録を最初にする理由、2番目以降の並べ方を順に書きます。

弊社はAIに、どこまで仕事を任せているのか?

答えを先に言うと、任せているのは「読む・並べる・作る・見張る・知らせる」の5つの動きです。決めることは人に残しています。

仕事の種類でいうと7つあります。お金、数字、連絡と報告、会議、発信、見張り、頼みごとです。たとえばお金の仕事では、届いた請求書をAIが読んで支払いの予定に入れ、期限を見張って知らせてきます。代表がやるのは、知らせを見て、決めて、振り込むことです。

反対に、自動にしていないものが4つあります。お金を動かす、外に送る、公開する、消す。どれも後から戻しにくい作業です。前もって代表が条件を決めてあるものを除き、AIは手前まで進めて人の確認を待ちます。

弊社がAIに任せている5つの動き、読む、並べる、作る、見張る、知らせるを並べ、お金を動かす、外に送る、公開する、消すの4つは人が決めることを示した図解

3つの条件は、それぞれ何を見ればいいのか?

1つ目は「繰り返すか」です。毎週や毎日起きる仕事でなければ、任せる準備をしても元が取れません。1回きりの仕事は、その場でAIに聞けば足ります。

2つ目は「見比べられるか」です。AIの答えが合っているかを、元の材料と並べて確かめられるかを見ます。AIの知らせがいつも正しいとは限りません。弊社でも、入金されている請求を「未入金」と知らせてきたことがありました。元の材料が手元にある仕事なら、こうした間違いに人が気づけます。

3つ目は「戻せるか」です。間違っていたときに、直せば済む仕事かどうか。送った後、消した後は、元に戻せません。 取引先への返信を送る仕事や、いらなそうなファイルを消す仕事を最初に選ばないのは、このためです。

最初に任せる仕事を選ぶ3つの条件として、繰り返し発生するか、元の材料とAIの答えを見比べられるか、間違っても元に戻せるかで仕事を絞り込み、最初の1つが会議の記録になる流れを示した図解

なぜ最初の1つは、会議の記録なのか?

3つの条件がすべてそろうからです。会議は毎週あり、元のメモが残るのでAIの答えと見比べられ、間違っても書き直せば済みます。

弊社では平日の夕方に、まだ整理していない取引先との会議の記録から、決めたことと、誰が何をするかをAIが抜き出し、取引先ごとのページに書き足していきます。「あの会社と前回何を決めたっけ」と思ったら、そのページを見に行けば確かめられます。

ここで決めているルールは3つです。1つ目は、書き足すだけで書き換えないこと。人が整えた文章をAIが上書きしないようにしています。2つ目は、決まっていないことを決まったように書かないこと。何も読み取れない会議は「明確な決定事項なし」と1行だけ書きます。それらしい決定事項を作られると、後で読んだ人が決まったと受け取るからです。3つ目は、どの取引先の会議か分からないときは止まること。それらしい取引先を選ばずに、1行だけ聞いてきます。間違ったページに書かれた約束は、後で探しても見つかりません。

仮のメモで試したところ、10秒ほどで答えが返ってきました。決まったことが1つ、やることが2つ。会場や目標の人数のように、話は出たが決まっていないことは3つあり、AIはそれを「決まっていない」と分けていました。

2番目からは、どういう順番で並べたのか?

同じ3つの条件で並べました。2番目は請求書を読んで一覧にする仕事、3番目は連絡のまとめ、4番目が発信の下書きです。

請求書の一覧は、元の請求書と見比べられます。払うのは人なので、間違いに気づいたら一覧を直せます。連絡のまとめは読むだけなので元に戻せる一方、メールや予定をAIに読ませる設定が必要です。

発信の下書きを4番目にしたのは、出す基準を先に決めておく必要があるからです。弊社では、AIが書いた会社のブログの下書きが9本たまったことがありました。代表が読んで公開したのは2本、見送りが5本です。見送りの理由は、ネタが細かすぎて読む人の役に立たないことでした。それからは、誰が読むのかを書く前の基準にしています。書くのが速くなっても、出す基準は人が持っておく。

数字のダッシュボード(会社の数字を1画面で見る仕組み)、止まった仕事の見張り、頼みごとの入口は、任せる仕事が増えてからで足ります。

AIに任せる順番を、会議の記録、請求書の一覧、連絡のまとめ、発信の下書きの順に選んだ理由と先に要ることで並べ、返信の送信とファイルの削除は元に戻せないため最初に選ばないことを示した表の図解

明日から試せる一歩

直近の会議のメモを1つ、いま使っているチャットのAIに貼り、次の文で頼んでみてください。

「この会議のメモから、決まったことと、誰がいつまでに何をするかを抜き出してください。決まっていないことは、決まっていないと書いてください。メモにないことを推測で足さないでください。」

返ってきた答えを、元のメモと並べて読みます。決まっていないことが「決まった」側に入っていなければ、会議の記録はAIに任せられる仕事です。社外の人が出た会議のメモを渡してよいかは、会社のルールと使うAIの設定を確かめてから決めてください。

AI活用・導入のご相談はこちら

この事例集と同じ「AIに任せて、人は判断に集中する」仕組みづくりを、株式会社隼が伴走して構築します。